10月下旬、日本から友人が遊びに来ていました。

来台前、九份へ行ってみたい旨を彼女から話された時には思わず全身がこわばりました。

台湾現地に住んでいる人の中で、好き好んで九份に行く人というのはたぶん変態なのではないでしょうか。

はっきり言って九份は私が台湾で最も忌み嫌う場所です。
私だけではない、きっと一度でも行ったことがある在台者の多くにとってはそうなのではないでしょうか。

恐怖を感じるほどの混雑、ぜったいに降っている鬱陶しい雨、狭く滑りやすい危険な坂道。
学生の頃からプレゼンテーションが苦手な私も、来台する友人に九份に行きたいと言われた時には、この3点を言葉巧みにアピールし、行きたくなくなるように誘導を試みます。


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しかし台湾に来たからには行かずには帰れない場所、それが九份なのだろう・・・
私のデスパレートな説得も虚しく、友人の強い希望で九份行きが決定。
ちなみに私は4回目の九份です。

しかも昼よりも混みそうで帰路の交通に不安のある夜の九份に行きたいなどと言うので、もはや私の手には負えないと判断。
そういうわけで今回初めて、某ナビで申し込める夜の九份ツアーを利用することにしました。

中山にある土産店で集合して混在バスに乗り込む。
週末ということもあって土産店のツアー集合場所にはなんと200人はいようかという日本人観光客が集合していて、その異様な光景たるや、忘れられない光景オブザイヤー2017を獲得したほどです。

以前自分の足で行った時には混み合う鉄道とバスを乗り継ぎやっとの思いで到着という苦労があったことを覚えているのですが、直通バスは便利ですね。
高速道路を走ること約40分、座っているだけであっという間に九份に到着。

そんなわけでバス内は天国でしたが、バスの出口は地獄への入り口でした。

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人、人、人、人おおおおおおおおおおおおおおお!!!

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あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛
あ゛あ゛あ゛え゛え゛あ゛あ゛え゛え゛お゛お゛え゛え゛え゛!!!!


るるぶとかによく載っているメインストリートの坂は全面このような感じで危険なレベルに混雑しており、混んでいるだけならまだしも微妙な強さの雨が断続的に振っており、傘をさしたいが十分に傘が広げられるスペースは確保できず体がどんどん湿っていく。
10月下旬の台湾とはいえ、山上の九份はそれなりに寒い。

当然足元も濡れており、坂道の石畳の表面はかなり滑りやすく、転ぶ人もちらほら見えました。
こんなに狭くて混雑した坂道で地面もツルツルだなんて、観光客を殺しにかかってるとしか思えません。

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そしてメインの坂道の左側に分岐するアーケード商店街に入ったら入ったで、道幅ギリギリのゴミ収集車に後ろから前から迫られ身動きがとれない事態にイライラは頂点に。
こんなところでももちろん収集車のメロディはエリーゼのためにそして乙女の祈り。
誰が誰のために祈ろうと道幅は広くはならないというのに。

あんなに九份に行きたいと目を輝かせていた友人も、どんどん機嫌が悪くなっていく。

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一応九份に来たからには有名な芋圓(いもだんご)は食べねばと思って食べましたが、台北で売ってるやつと味変わらんよねこれ。

九份到着後は2時間自由行動が与えられたのですが、意外に早々と店じまいする店も多く、断続的に雨降る中で2時間どう過ごせと?という感じでもありました。


こうして何一つ盛り上がる出来事もなく、九份ツアーは終了。
また来たい?と友人に訊くと、「もういいわ」って。

だから言ったじゃないか!!!!


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人がはけた瞬間を狙って撮ると、こんなきれいな写真が撮れることは撮れる。

本当に九份は写真で見るに限ると思います。

まあ一度は行ってみるといいと思うんです。
そして想像とリアルの違いを、身を持って受け止めてくるといいんですよ。



と九份を下げることばっかり書いてしまいましたが、私はとにかく歩きにくい場所が苦手なゆえ九份がどうしても好きになれないわけであって、上空とかから遠目で見ているだけであればムーディーで魅力的な場所だとは思います。
どんなに混んでいても台北とはまったく違った独特な雰囲気が好き!と感じる人ももちろんいるはずです。

そんな九份大好きピーポーがおられましたら、どうぞ、どうぞ私を叱ってください。